おすすめカードゲームだゾウ!



Written by NAS芹沢


最近は本格的なゲームもたくさん登場していますが、やはりPDA用ゲームの基本は「ちょっとした空き時間にさっと遊べるゲーム」ではないでしょうか。
中でもトランプをはじめとするカードゲームはこういうときに最適です。
そこで、私おすすめのカードゲームをいくつか紹介します。


目次
Piled Card
Yo's Texas Holdem Poker
Big Two
Domino
おわりに



Piled Card

「Piled Card」は、Palmゲーム界(?)にこの人ありと言われている、しゃぁみん氏作のカードゲームです。
最近では、一世を風靡したマニアックなシミュレーションゲーム「ASAPP」や Palm界究極の音ゲー「Tap Step Music」など、衝撃的な作品を数多くリリースされています。
「Piled Card」は1997年の作品です。

最新版はPalm Computing Japanから2000年4月15日に発売された日本語版Palm、Palm IIIcPalm Vxの発売記念キャンペーンとして先着5万名に配布されたCD-ROM「Simply Pack」に収録されています。

また、かつての白黒版は秋葉原のイケショップ等、全国の有名パソコンショップで1000円前後で販売されています(2000年5月現在)。
(最近はあまり見かけないかもしれませんが・・・)
ただ、店頭販売版は最新機種では遊べないかもしれません(筆者未確認です)。

このゲームはいわゆるソリティア系ゲームです。

画面一番上中央に1つある場に置いたカードと、同じ模様か同じ数のカードを下の5枚から選んで置いていきます。
置けなくなったらゲームオーバー、すべてのカードを一番上中央の場に置けたらゲームクリアです。
その時点で残っているカードが画面下の表で確認できます。
たまに出現するJOKER(ジョーカー)はどんなカードの上にも置けて、次にどんなカードでも置けるお助けカードです。
さあ、あなたはクリアできるでしょうか?

どれを出す?
「Piled Card」のゲーム画面(カラー版)
7、Q、10、さあ、どれを選ぶ?


例えば上の場面ではダイヤの7、Q、10がダイヤの3の上に置けます。
下の表を見ると、他の模様は7が1枚、Qが2枚、10が1枚残っています。
次に出てくる確率からいくと、7か10を置けばいいはずだが・・・(この説明で意味わかります?)

しゃぁみん氏のゲームはどれもビジュアル面が凝っています。
このこだわりが多くのゲームファンを魅了しているといっても過言ではありません。
スクリーンショットでは動いているところが伝わらないのが残念ですが、「Piled Card」でも美しいカードのアニメーションを見ることができます。

Prefの画面
しゃぁみん氏の手にかかれば、設定画面すら美しい


ルールも簡単で麻薬性もあるこのゲーム、ぜひ一度実際に遊んでみることをおすすめします。
私はDIFFICULTY6で偶然にも一度だけクリアできました。(^_^)




Yo's Texas Holdem Poker

「Yo's Texas Holdem Poker」は、清野氏作のカードゲームです。
一般的に日本で遊ばれているポーカーとはちょっと違うルールの、楽しいポーカーゲームです。
カラー版と白黒版があります。

15ドルのシェアウェアです。
清野氏のYo's Pilot Programから入手できます。

Texas Holdem Poker
Texas Holdem Pokerの画面(カラー版)


簡単にルールを説明すると・・・
9人で遊び、画面左下があなたです。
残りの8人はPalmが担当します。

各人2枚自分のカードが配られます。
この2枚は最後まで換えることはできません。

そして左上にある場に、カードが少しずつ計5枚出ます。
場の5枚と、自分の2枚の計7枚のうちの5枚でポーカーの役を作り、一番役が高かった人が勝利となります。
(役は自動的に判定してくれます)

次にハートがくればフラッシュ
自分の札は左下、ハートの10とハートのエース
右上の場には4枚出たところ
よし、最後の5枚目がハートなら、ハートが5枚になるのでフラッシュだゾウ!


あらら、ダイヤだったか・・・
ありゃりゃ、ダイヤだったか残念・・・と思ったら・・・


エースのワンペアで勝利!
エースのワンペア(自分のハート+場のクローバー)でかろうじてこのゲーム勝利!ラッキー!


このゲームの特徴は、とにかく高い役がバシバシ出るところにあると思います。
そりゃあ、7枚の中から5枚を選んで役を作るのですから当然ですね。

私はよく普通のポーカーだとなかなか高い役が出なくてイライラすることがありました。
このゲームなら大技同士で勝負できます。
もっとも、Palmもすごい手を繰り出してくるので戦いは激しくなります。

PUGOメンバーで対決(笑)
Palmが担当するプレイヤーの名前まで自由に設定可能!


あ、書くのを忘れていましたが、15ドルが高いと思ったそこのあなた!
ゲームのルールが Live Game Ruleと Tournament Ruleの2つから選ぶことができてお得です。

さらに、このゲームを15ドルでレジストレーションすると、別のルールのポーカーゲーム「Omaha Poker」もシェアウェア登録したことになります
つまり15ドルで2つのポーカーを遊ぶことができるのです!
これだけでもうカードゲームファンなら買いと言えるでしょう。




Big Two

「Big Two」は、Woo Kok Tong氏作のカードゲームです。
ひとことで言うと中国版「大富豪」?
中国で有名なカードゲーム「Choi Dai Di」のPalm版らしいです。
私はこのゲームを遊ぶまで知りませんでした。

フリーウェアです。
Woo Kok Tong氏のWoo Kok Tong's Palm OS Software pageから入手できます。

1つのファイルでカラー、白黒、両対応しています。
残念ながら、Palm日本語版ではトランプのマークが化けてしまいます(Palm IIIc日本語版で確認)。
無理矢理遊ぼうとすれば遊べるかもしれません。
英語版では、J-OS使用時にも正常に表示できるようです(PalmV英語版+J-OS IIIxで確認)

ルールは基本的に大富豪です。
1、2、3、5枚同時にさまざまな組み合わせでカードを出すことができます。
3が一番弱く、2が一番強いです。

日本の大富豪と違うところは、以下の通りです(これだけかな)。

・同じ数字でもマークの優先順位によっては出せる(優先度は低い順に、ダイヤ → クローバー → ハート → スペード)
・5枚組で出せる(同じ模様で5枚、同じ数字の2+3枚、1+4枚、5枚の連続数字など、出せる幅が広いです!)

5枚組で出せるところが日本の大富豪よりも大味で、ダイナミックな勝負が楽しめます。
どういう組み合わせが出せるのかは、遊んでいるうちにわかってくると思います。
5枚組では弱い順に、ストレート → フラッシュ → フルハウス → 4カード → ストレートフラッシュです。

フラッシュにストレートフラッシュで対抗!
甘い甘い!
上には上がいるのだよ、明智君(意味不明)
タップで出すカードを選択、「Play」で場に出します
「Pass」の右にあるスペードマークは、数字ソートとマークソートの切替ボタン


5枚カードが乱れ飛ぶ!
白熱の5枚組勝負!


一番強い2はこうやっても使える
「2-3456」、こんな組み合わせでも2が出せる


テクニック的なものは、日本の大富豪とほとんど同じでしょうか。
いろんな作戦をたててカードを出していきましょう。


P3にあがられる〜
プレイヤー3(P3)が残り1枚だ(left:1)
あがらせないために2枚組カードで勝負
これでP3はパスするしかない


このゲームでは1ラウンド終了ごとに、手元に残っているカードに応じて自分の点数が減算されます。
強力なカードを温存しておくのも一つの手ですが、なるべく早く減らしたほうがいいでしょう。


出せん〜(泣)
あがれないときと判断したときでもあえて手持ちのカードを減らしておくのも作戦の一つ


勝利直前
ふふふふふ、みんなパスだね
これで勝ちやで〜


勝利!
10ラウンドでゲーム終了
見事、143点で勝ちました!


このゲーム、かなり好きです。
ただしPalm日本語版ではマークが化けちゃうんですよね〜残念です。
大富豪を知っている方なら、すんなり入れると思います。
ぜひ遊んでみてください。




domino!

「domino!」は、Emilio Millan氏作のドミノを使ったゲームです。
原題は日本語フォントにはない文字を使っているため、題名が化けていますが支障はありません。
本ページではこのゲームを「domino!」と呼ぶことにします。

英語版PalmでJ-OSを入れずに遊ぶとちゃんと表示できますが、そこまでしなくても文字化けするのはタイトルとPalmが担当するプレイヤーの名前の一部くらいですので、日本語版のPalmでも十分遊べます。
(実際このレビューでは Palm IIIc日本語版を使用しています)

フリーウェアです。
Emilio Millan氏の721, Inc.(旧Emilio's Web page)から入手できます。

1つのファイルでカラー、白黒、両対応です。

domino!
domino!の画面(カラーの場合)


ルールは簡単、ドミノの数字が同じものを場につないで置いていくだけ。
4人で遊び、そのうちの3人はPalmが担当します。
そのうちの一人は設定を見ると「パートナー」とか書かれているのですが、なにがどうパートナーなのかよくわからんです(おい)。(^_^;
ま、あんまり気にしなくても遊べますので・・・(そんなんでええんかいな!)。
順番にドミノを1枚ずつ置いていきます。

以下、ドミノに書かれている数字2つを[X:X]という形で書いて説明します。


[6:6]からゲーム開始
デフォルトのルールでは[6:6]のドミノからスタート(設定で変えることができます)
さあ、私の番!
ここでは、6があるドミノ([6:0]か[6:1])を出すことができます


こうならないように考えて置こう
中盤戦です
出せるドミノは、両端の数字のどちらかがついているドミノだけ
おや、両方とも4ですね〜
私の手持ちは・・・げげっ、4がついているのがないゾウ (T_T)
この場合は泣く泣くパス(「Pass」をタップ)


選択画面
どちらの端にも置ける場合は、どちらに置くか聞いてきます


一番最初に手持ちのドミノを全部使いきった人が勝ちになります。
あるいは、同じ数字がかかれているドミノが全部場に出たときに終了します。

5が全部出たので終了
同じ数字が8つ場に出たら、その時点でゲーム終了
これは「5」が8つ出たところ
あれ、私の勝ちみたい、ルールがいまいちわからん(おい)
その時点で一番手持ちが少なかったから勝ったのかな?


うわっ、あがられたぁ〜
残り1枚というところで先にあがられたぁ〜ショック!
簡単そうで勝つのはなかなか難しい


やっと一勝したゾウ!
よっしゃあ〜!やっと一勝したゾウ!


簡単なようで実は奥が深いのかもしれないこのゲーム。
やや画面が見にくいのが難点ですが、フリーウェアですし、気軽に遊んでみたい一本です。




わりに


カードゲームって、ほんとに楽しいですね。(^_^)

Palm用のカードゲームは世界中にたくさんたくさんあるので、まだまだ私が知らないゲームもあると思います。
何か面白いものがあったら、ぜひ私に教えてくださいね。



改版履歴

2000/06/18 初版



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