「webOS Homebrewアプリのページ」について



このページでは、HP webOS(旧 Palm webOS)とは何か、Homebrewアプリとは何か、webOS Homebrewアプリカタログについての説明を記載しています。
「webOS Homebrewアプリのページ」をご覧になる方は、一度お読みください。



HP webOSについて
2009年6月、Palm社が満を持して投入した、新しいコンセプトのスマートフォン「Palm Pre」。
「Palm Pre」には「webOS」という新しいOSが搭載されています。
かつて、日本でも一世を風靡したPalmOS(GarnetOS)との互換性はまったくない、Web時代の新しいOSである「webOS」ですが、使ってみると過去から受け継がれてきたPalmの血統を感じさせる思想、仕組みを様々に取り入れた魅力的なOSであることに気づきます。

Palm社自体は2010年7月1日にHP社による買収が完了し、新たな道を歩み始めることになりましたが、HP社という新しい血統と交わることでwebOSはこれからも進化していくことと思います。
今後スマートフォンやタブレット、さらにはパソコンにまで搭載されるというコンセプトもHP社から発表されており、ますます期待が高まっています。



(海外)webOSマシンを日本国内で使う際の制約事項について
「Palm Pre」をはじめとするwebOS搭載スマートフォンは、(ほぼ)通信必須の仕様や、使用開始までに認証(アクティベーション)が必要なことなどから過去のPalmOS(Garnet)搭載機種とは違い、海外版の日本国内での使用は当初大変な困難を極めました。
しかしながら、これらハードウェア的な制約については有志等の活動が徐々に活発化して、非公式ながらアクティベーションを回避する技や、日本語環境構築シェルなどを駆使することで、ある程度使用できる環境が整いました。

もう1つの大きな問題として、現在世界中で販売されている「Palm Pre」をはじめとするwebOSマシンは、無線LANや3G通信などの各種の通信手段が用意されているものの、それらは日本国内で使用できない、という点があります。
理由は、日本国内で通信機器を使うための認証である「技適マーク」が付いていないためであり、そのため日本国内で使用すると「電波法」などの日本の法律に違反することになります。
本ページでは細かい説明は省略しますが、参考までに、非常にわかりやすい説明が記載されている、Impress社「ケータイWatch」の法林岳之氏による記事へのリンクを下記に貼っておきます。

「海外版ケータイは日本で利用できるのか?」(Impress ケータイWatch)

以上のように、通信できることを前提に作られている「webOS」で通信機能が使えないというこの日本国内の現状は、致命的な欠点であり、HP社には速やかに日本国内で通信可能なwebOSマシンを発売していただきたい、と切に願う次第です。

「webOS」はソフトウェア的にもいろいろ障害があります。
日本国内において現時点では、公式のソフト販売・入手コーナーである「App Catalog」は使用できません。
そのため、「App Catalog」で提供されているソフト(フリーウェア、販売されているソフトいずれも)が購入できない状況にあります。
しかしながら、初期の段階で世界中の有志によりハックされたwebOSのシステムはいろいろ研究・解析され、その結果、公式な「App Catalog」とは別の、非公式な「Homebrewアプリ」と呼ばれるいわゆる「勝手アプリ」の世界が生み出されました。
これは公式サイトからのダウンロードではなく、まったく別の方法でwebOS搭載マシンに自作ソフトをインストールして動かすという仕組みであり、最大手ユーザーサイトの1つである「PreCentral」(http://www.precentral.net/)の主導でWeb上にて体系的に整理されています。
しかも、「Homebrewアプリ」の多くは、webOSマシンの通信環境を使わなくても「PreCentral」で無料のユーザー登録をすればパソコンのブラウザ上からHomebrewアプリをダウンロードでき、パソコンと接続したwebOSマシンにそのHomebrewアプリをインストールすることができます。
これは、PalmOS(GarnetOS)のソフトをパソコンでダウンロードして、PalmOS(GarnetOS)マシンに「HotSync」でインストールする手順と、同じようなやり方になります。

「webOS Homebrewアプリのページ」では、パソコンでダウンロードして、パソコン経由でwebOSマシンにインストールすることができ、かつメインの機能を使う時に通信機能を必要としないHomebrewアプリについて、そのアプリができること、使用感、活用ノウハウなどを解説します。
また、海外に在住しているwebOSユーザーから、Homebrewアプリについての問い合わせ(特に、日本語環境に関係するHomebrewアプリや、日本国内で作られたいわば「国産Homebrewアプリ」についての問い合わせ)が多いため、一部はwebOSマシンの通信機能を使う(あるいは、使うためには通信機能が必須な)Homebrewアプリについても解説します。
ただし、そのようなHomebrewアプリは、筆者がWindowsパソコン上のwebOSエミュレータで試した内容をもとに記載しますので、webOSマシン(実機)で操作した場合とは動作や使い心地が記載内容と異なる可能性があります。予めご了承ください。

加えて、Homebrewアプリだけでなく、webOSマシンを使う上で有用なツールやシェルについても紹介します。



「webOS Homebrewアプリカタログ」の注意点
「レビュー時のバージョン」は筆者が実際にそのアプリを試してみたときのHomebrewアプリのバージョンです。
将来的にアップデートされて仕様が変わったり、フリーウェアだったゲームが有料にかわったり、公式App Catalogに登録を移行してHomebrewアプリ版の公開が無くなったりするアプリもあるので、記載のアプリが永続的に入手できるものではないことに注意してください。

1つ前の「(海外)webOSマシンを日本国内で使う際の制約事項について」にも書いた通り、海外webOSマシンを国内で使う際には通信機能が使えない等の制約事項があります。
本ページでは、一部のレビューはwebOSマシンの通信機能を使う(あるいは、使うためには通信機能が必須な)Homebrewアプリについても解説します。
認識を誤った使い方をしていた場合、日本国内の法律に違反する可能性もありますので十分に注意願います。



Homebrewアプリのインストール方法
1)「WebOS Quick Install」のjarファイル(WebOSQuickInstall.jar)を入手する
2)使用中のwebOSマシンのOSバージョンの、webOS Doctorファイルを入手する
3)webOS Doctorファイルがある場所で、WebOSQuickInstall.jarを実行する。
 (例えばWindowsマシン/Macを使っている場合は、WebOSQuickInstall.jarをダブルクリックするだけで起動できます)
4)「WebOS Quick Install」画面にある緑色の「+」ボタンを押して、インストールしたいHomebrewアプリの.ipkファイルを選択する
 または、「+」「−」ボタンの下にある「↓」ボタンから、インストールしたいアプリ名を選択する
5)「WebOS Quick Install」画面にある「INSTALL」ボタンを押してインストールする

上記のやり方は、「Soramimi Forest † Pre」Homebrew Appのページで解説されているので参考にしてみてください。



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